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人生常に崖っぷち!世界を旅する系男子ゆーとの世界放浪ノマド奮闘記

旧正月をベトナム北部で過ごして。テト休暇に観光は避けようと言う話

Kun Ho ba sai!!

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1月28日0時。ベトナム最北部に位置するハザン省の田舎街ドンヴァンに大きな声が響き渡りました。

 

声をあげたのはベトナム少数民族の若者たち。

これは日本語で言えば、「新年明けましておめでとう」と言う意味です。

 

なぜ今正月なのか

なぜ1月の終わりに正月?と思われる方もいるかもしれません。

実はアジアには、1月1日よりも、旧正月の方を大事にしている国があります。

 

ベトナムもそんな国の一つ。

 

彼らにとって正月と言え、今の時期。つまり1月の終わりから、2月の始めの時期であって、日本で言う元日は普通と全く変わりません。

 

旧正月って何?

旧正月って何かというと、簡単に言えば昔の暦…つまりカレンダーでの正月のことです。

 

今、僕たちが日常生活で使っているのは、地球が太陽のまわりをどのくらいの期間で回るのかと言うことを元に作られた太陽歴と言われる暦を使ってます。

 しかし、日本を含めアジアの国では、月が三日月になったり、満月になったりする期間を元にして作った太陰暦を使ってました。

 

この暦は大雑把に言って、今より一ヶ月くらい遅れています。なので、今年の場合は

 

2017年だと太陽歴で言う1月の28日が太陰暦での正月に当たるんですね。

 

お正月はベトナム人にとって大事なもの

日本では、年中無休の店も増えて正月の感覚がなくなってきたとか、コンビニで年越しだとかよく聞く話ではありますが、ベトナム人にとってはとても大事なもの。

そのためこの時期になると、ベトナムの人々は家族とお正月を過ごすため、一斉に移動を開始するのです。

 

旧正月のテト休暇

 そのため毎年旧正月の1週間前、もしくは数日前くらいから、年明け後数日の間にかけて、ほぼ全ての国民がテト休暇と呼ばれる長い休みに入ります。

 

テトとは

テトというのはベトナム語で「皆で集まる」という意味。

つまり旧正月と言う大事な日を家族で過ごすため、と最初から決められた休みなんですね。

会社もほとんどしまってしまうので、日系企業もやることがない。というわけで、駐在している日本の方なんかは、この期間に海外旅行に行ったりする人もいるみたい。

 

テト休暇の帰省ラッシュ

この時期になると、皆が皆、帰省のために移動を開始するため、国中の道路が大混雑。

大都市であるハノイホーチミン周辺の道路は、帰省する人たちのバイクであふれ、バスなどの公共交通機関の料金も跳ね上がります。

 

店はほとんど閉まってしまいます。さすがにホテルなどは空いていますが、知らずにこの時期に旅行に来た人は相当な不便を強いられることになるので、注意が必要ですね。

 

 旧正月の祝い方

さてそんな大事な正月、彼らは家を飾り付け。

ご馳走を作って新年に備えます。

 

普段は早寝早起きなベトナム人もこの日ばかりは深夜を超えて大騒ぎです。

彼らは友人、津液の家を練り歩き、そこで乾杯をして、ご馳走を食べては次の家に移動するんです。

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(先祖の祭壇の前に並べられたご馳走)

 

彼らが飲むのは、非常に度の強いお酒。

彼らが飲んでいるのは、アルコール度数25%程度の日本酒の強い版のようなお酒と、アルコール度数40%程度とさらに強いトウモロコシのお酒。

 

彼らはワインと呼びますが、いわゆるぶどう酒が出てくることはありません。

 

乾杯をしたら必ずグラスを開けるという伝統があるので、彼らは次々とショットグラスを空けては握手を交わします。

 

ベトナムには飲酒に年齢制限がないので、普段から若者もお酒を飲んでいますが、この日はそれにさらに拍車がかかります。

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(酩酊状態の上、2〜3人が同じバイクに乗る通称「全滅乗り」で街を走り回る若者)

学校で行なわれている宴会に、教師がお酒のボトルを持って現れて高校生に注いで回る。

そんな光景をあちらこちらで見かけるのがこの時期のベトナムなのです。

 

僕自身も日本人だというだけで大歓迎。皆が一杯は飲もうとするので、何十杯と飲まされました。

 

 

まとめ

ところ変われば風習も変わる。

 

日本では旧正月を祝うことがなくなって長いため、それを意識する人はほとんどいませんが、ベトナムでは話が別。

 

大量のあけおめメッセージが送られてくるのも、1月1日ではなくてこの時期なのです。

 

ベトナムに観光に来たいという人も、この時期は多くの店が閉まってるので不便を強いられることになるでしょう。

注意するようにしてください。

 

というわけで終わり