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ゆーとの世界たびぐらし

人生常に崖っぷち!世界を旅する系男子ゆーとの世界放浪ノマド奮闘記

ベトナムのニャギ(Nha Nghi)って一体何なんよ?

ベトナムの田舎を旅していると、必ず問題になるのが宿の問題。

 

大都市であるハノイや、観光地であるサパやハロンベイなど、有名な場所であればバックパッカーやホテルなどをオンラインで見つけることも容易だけれど、地方都市に行くとそうもいかない。

 

人口数十万人の都市にネットで引っかかるような宿は1、2軒(しかも高級ホテル)というのもザラなのです。

 

そんなわけで、ネットを使わない安宿探しの方法が必要だなと考えながら、走っていたところ、こんな看板が目に入りました。

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一泊10万ドンならば、バックパッカー並みですから、これは安い!

でも気になることも一つ。そもそもニャギってなんなんよ?

 

ニャギってなんなのか調べようと、ググってみると、目に入るのは「性欲」とか「お姉さん」とか、そういう言葉。

それぞれの記事を見てみても、ニャギはラブホだ。とか連れ込み宿だとか書いてあります。

 

いろいろ調べているとベトナムには変態的行為を目的に多くの外国人(日本人含む)が訪れるドーソンという町があり、そこにあるニャギが実質的な売春宿的な要素を持っているせいで、こういう認識になっているみたいなんですよね。

 

でもベトナムの田舎を走っているとわかるのですが、ニャギって本当いたるところにあります。田舎道にポツンと立つみたいな怪しい雰囲気のところもあるにはあるのですが、田舎町の商店街の中にも普通にあったりする。

 

これが全部売春宿のような場所たとは考えられませんから、どうも認識が誤っているような気がする。

…となれば聞くのがてっとり早い。友人のベトナムっ子に聞いてみることにしました。

 

ねーねー、ニャギって何?

 

ニャギ?えーと、なんだっけそうそうMotelだよ

 

モーテルかー。ホテルとは何が違うの?

 

うんとね。ホテルのが高くて、モーテルのが安い。でもホテルのがサービスいいよ

 

ふーん、じゃあラブホじゃないんだ?

 

ラブホ?

 

ブンブン*1するためのホテル

 

セクハラッ!

 

失敬な。セクハラじゃないよ。真面目な調査だよ

 

…知らないっ!…でもそういう人もいる

 

知ってんじゃん

 

知らないっ!

 

 

さてセクハラしながら集めた情報をまとめると、ニャギというのは基本的には旅行者、移動者を対象とした安宿というのが共通の認識らしい。

 

朝ごはんがついてきたりするところもあるらしいので、感覚的にはひと昔前の日本の旅館みたいな感じなんだろう(ひと昔前の旅館をよく知らないので、あくまでイメージ)。

 

だから普通に街道沿いとか、町の中にあるニャギは安宿という認識で入っても基本的に大丈夫そう。  

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 ちなみに僕が泊まった10万ドンの部屋はこんな感じ。

 

広々とした部屋に広くて清潔なベット。Wifiも高速で

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バスルームも清潔で、普通にホテルを名乗っているところよりも設備は上だった。

 

ただもちろん、これはたまたま新装オープンしたからという側面もあるにで、お値段なりの宿に当たっちゃうことももちろんあるはず。

 

ラブホ的な側面も?

と言ってもベト子ちゃんの言っていたように、ラブホ的な側面がないわけじゃありません。

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佇まいを見てもらえばわかるように、駐車している車、バイクのプライバシーは守られるように考慮されている ところも少なくありません。

地元民の間ではそういう目的で使われていることは想像できます。

 

ベトナムの若者は親同居が多い

というのもベトナム人の親同居率というのはものすごく高いんですね。

いや親同居どころか、友人のうちに遊びに行ったら兄弟姉妹が一つのベッドで寝ていたなんてのも珍しくないんです。

 

ハノイに住む友人宅に行った時、家族 5人が2つのマットレスで寝ているのを見て驚いたことがあります。

全員の個室どころか、マットレスを揃えるゆとりもない家庭はすごく多いんですよね。

 

だから若者が二人の時間を取ろうと思ったら、こういうとこに入るほかありません。10万ドン(500円)は、少なくないお金ではあります。出せない金額ではないんでしょう。

 

ニャギは売春宿なの?

じゃあ、ニャギが売春宿なのかといえばこれはちょっと違うんじゃないかと思えます。

 

もちろん怪しいところはあります。

 

ベトナムで女の子を斡旋する店は、カフェや床屋に偽装をすると聞きます。

 

走っていると、こうしたどう見てもコーヒーを飲む設備がないカフェと、ニャギが乱立した変な雰囲気の通りがあったりする、

 

そうした場所にあるニャギは、グーグルで見つかるような、それを目的としたニャギであるのはほぼ確定なのでしょう。

 

ただ巷で言われているように、ニャギがそれ自体を目的とした場所かと言われたら違うようです。

 

お店がカフェに偽装するように、売春宿もニャギに偽装しているだけっていうのが実態に近そうです。

 

まとめ

ニャギの本来の用途はモーテル。

 

巷で言われているようなニャギの用途というのは、あくまでそれに付随して出来上がったものです。

 

言っておくと、ベトナムでの買春、買春は違法です。

特にハノイは取り締まりが厳しいと言われてるので、捕まってもいいならご自由に、としか言えません。

 

捕まりたくない人はシンガポールあたりに行って、合法的にどうぞ。

www.tabigurashi.com

 

そうした点を除いて総合的に考えると、田舎ならばバックパッカーと同じような値段で個室に泊まれるいい選択肢。

 

予算はないけどプライベートな時間が欲しい、というような人ならば一度試してみるのも面白いかもしれません。

*1:性行為を指す言葉、東南アジアで広く使われる