ゆーとの旅ぐらし

ゆーとの世界たびぐらし

人生常に崖っぷち!世界を旅する系男子ゆーとの世界放浪ノマド奮闘記

旅と買い物。僕はなぜ小さなバックパック一つで旅しているのか

どーも、ゆーとです。

 

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僕が初めて国を出て、各地を転々としながら暮らすようになって、1000日余り。

 

これだけ旅や移動の多い生活をしていると、だんだんとどうやって荷物を軽くするかということを考えるようになってきます。

 

やはり荷物が多ければその分盗難の心配も増えるし、空港や長距離バスで預けた荷物が、別の街に行ってしまったなんてことも起こりうる。荷物が重いと、移動そのものまで億劫になってしまうわで、いいところなんてひとつもない。

 

だからあまり使わないな、と感じるものはどんどん減らしていきました。

 

その結果。東南アジアを旅している現在、僕の荷物はわずかデイバックサイズのバックパックと、サブバックのみ。重さで言えば5キロに届くかどうか程度の重さしかありません。

 

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わずかこれだけの荷物しか持ち歩かなくなると、本当に旅は楽になります。

飛行機に乗る時に荷物を預ける必要もなければ、宿と宿との移動の間にどこかに行きたいと思った時に持っていっても負担にならない。

 

 

一番のメリットは荷物だけじゃなく、心まで身軽になれたこと。

荷物を軽くしていくことに比例するように、まるで隣町に行くような気軽さで、思い立った次の日には他国に渡るような決断力と身軽さが見についたのだと感じています。

 

 

 

 

 

 さて今では身軽な旅を実現できつつある自分ではありますが、最初からそうではありませんでした。

 

始めて海外に旅立った時のバックパックは山岳登山用で高さも70センチくらいある、65リッターのもの。加えてサブとしてバックパック(今のメインバックより大きな)35リッターのバックパックを持っていたので、重さでいうと23、4キロは行っていたでしょうか。

 

 

これは僕自身旅に出たばかりで、旅自体に慣れていなかったこと。

加えて、まだ日本で生活していた頃の物質主義的な性質から抜け切れていなかったせいでもあります。

 

あだ名はAmazonさん?

 

日本にいた頃、僕はかなり重度の買い物中毒のような状態が続いていました。

 

といっても当時は超インドア派でしたし、人見知りでしたから、実際に店に足を運んで買い物なんてできなかったんですけどね。もっぱらAmazon楽天を始めとする通販サイトで「ポチる」専門でした。

 

自分の家には不釣り合いなほどの巨大水槽を「ポチ」り、試しもせずに買ったカメラバックの使い勝手がイマイチだと言っては新しいものを「ポチり」、新型が出たと言ってはは新しいカメラを「ポチ」り、気になっていた漫画を全巻「ポチ」る。

 

自分の狭い部屋に物は溢れて行き、例のAmazonの空箱で塔ができる有様だったんですから、ひどいもんです。

 

正直、当時配達してくれていた佐川の兄ちゃんたちに「Amazonさん」のように呼ばれていたとしても全く驚かないですね

 

 

 性能というのが絶対的な判断基準であった当時の話

 

旅に出た当初は、そんな自分を引きずっていましたからとにかく色々なものを持っていました。

 

移動中でもラップトップを充電するための大型モバイルバッテリー。

一週間分以上の服に、ジーンズ。見た目に惚れて買った皮製の手帳は大きく重く、バックパックの重さは20キロを超えていました。

 

とにかく「あれば便利かな?」と思うものはすべて持っていたと言っても過言じゃありません。

 

 

ただ性能に惹かれて買ったD800

 

そんな当時の自分がよく現れていたなと感じるのがカメラでした。

 

当時の僕が持ち歩いていたのはニコンのD800。

 

このD800。3000万画素を超えると言う超高画素数である代わりに、本体重量だけでも900グラム。24-120mmのズームレンズなどを含めると2キロを越えようかと言う重量があるカメラでした。

 

本体だけでも重いのに、加えて交換レンズやバッテリーも数個。バッテリーパックや三脚までありましたから、カメラ関係だけで8キロ・・・いや、10キロを超えていたかも知れません。

 

このカメラ、発売当時のどこかで見た「中判カメラに匹敵する高解像度」というような文言に惹かれて購入したものです。

 

当時、旅をするのなら写真をちゃんと撮ってまわりたい、というような憧れを持っていた自分にとってこの文言が響いたのでしょう。中判カメラがどういうものかと言うことにすらちゃんと認識していなかったのにもかかわらず、です。

 

実際の所、これだけの画素数があればポスターサイズ以上に引き伸ばしても画素数的には十分に事足りるほどの画素数があります。

 

ブログやSNS、プリントしても雑誌サイズを想定していた自分にとって、これは明らかに必要以上の代物でしかありませんでした。

 

しかし、「大は小をかねる」という昔からのことわざとか、画素数高いカメラでとっておけばトリミングしても綺麗だから大丈夫というような言葉に乗って「なんとなく良さそうだから」と高いカメラを買ってしまったのです。

 

誤解を招かないように言っておきますと、僕はD800やその後継機であるD810を悪いと言うつもりは全くありません。

 

それどころか自分の最初の目的地であったカナダで、数々の素晴らしい思い出や写真を残してくれたことに疑いはないんです。

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ただ難点はとにかく重い、ということ。

 

目的地を一箇所にしぼり、撮影旅行に出かけるようなスタイルで行くのならば僕の選択にも入るかもしれませんが、必要以上な高画素数と引き換えとする重さを考えるとベストな選択肢ではない。

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しかしD800は、自分に別の見方を得るきっかけにも与えてくれました。

その重さから持ち出すこと自体がめんどくさくなりシャッターチャンスを逃すことがある。ということに気づいた時、新製品にばかり惹かれ、性能第一主義的な考えかたを持っていた自分が大きな間違いを犯していたことに気づいたんです。

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ナショナルジオグラフィックスのカメラマン

Jay Dickson氏が「一番いいカメラとは何か?」という質問に、「いつでも持ち出せるカメラのことだね」と答えたと言いますが、まさにその通り。

 

性能は使われなければ、ないのと同じ。

移動時の運びやすさのために、バックパックの底に眠ることが多くなったカメラは、ずっとポケットに収まっているスマホのカメラにも劣る。

 

そんなことに気づかされたのです。

 

 

今使用しているパナソニックG7

 

そんな自分だったから次にカメラを買う時には、かつてとは随分違う買い方をしました。

 

今、自分が使っているのはパナソニックのG7。

マイクロフォーサーズのセンサーを持つ、ミラーレスカメラです。

 

 今では日本の通販で4万円で購入したこのカメラに

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オーストラリア滞在中にE-bayで1万円ほどで購入したRoxen製 Focul Reducerを取り付けて

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ヤフオクでわずか3000円で買ったキャノン製のオールドレンズを取り付けて使用したりしています。

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センサーサイズはフルサイズの半分以下であるマイクロフォーサーズ。しかもメーカーもカメラメーカーではないパナソニックとなれば、かつての自分であれば選択肢には入らないカメラだったと思います。

 

 

でも写真と動画をある程度高いレベルで撮りたい、と考えていて、軽さを求めていた自分の要求にぴったりと合ったんです。

 

動画はパナソニックだけあって高画質だし、4K動画も撮ることができる。

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カレン族の少女ータイ・チャンマイ (G7にて撮影)

 

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 アンコールワットの夕暮れ (G7にて撮影)

 

写真もセンサーサイズがどうの、という贔屓目さえ抜きに見れば描写は素晴らしいし、単焦点レンズを使うことで、ちゃんと狙い通りボケさせることもできる。 

 

センサーサイズの小さなマイクロフォーサーズは、結果的にレンズも小さくできるので全体の重量は軽くなる。オールドレンズと合わせ、マイクロフォーサーズ用のレンズも持っているが、それでも全体の重量は1キロちょっと。

 

この重さであれば持ち歩いていて、ほぼ気にならず。Jay Dickson氏の言ういつも持ち歩くを実践することができる。

 

もちろんこのカメラには弱点だって多い。

センサーサイズが小さいため、ピントの合う範囲も広く、ボケは小さくなる。

観光地を歩いていると大きなカメラを持ち歩いている旅行者らの中には「なんだあの小さいカメラ」的な視線を向けてくる人もいる。

 

でも、それでも結局道具を選ぶ時に必要なのは、他人の評価がどう、とかカタログスペックがどうとかいうことではなくて、自分に何が必要か知ることだいうことをあらためて認識することができたのです。

 

 

 判断基準は自分に有益かどうか

 

今必要か、という点は荷物を減らしたりしようとする時にも一番重要な判断基準となりました。

 

 この気温ならどのくらい汗をかくだろうとか、洗濯の頻度はどんくらいで済むか、ということを考えて、服の種類や数を選び、すぐ使うわけではない「あったら便利かも」というような道具はどんどん売るか、捨てるかしてしまう。

 

そして今手元に残っているのが、最初にお話しした小さなバックパックと、小さなカメラバック。

 

確かになくなって不便だな、と思うものもあります。

 

例えば大型のモバイルバッテリーを持ち歩いていた頃は、それこそ飛行機の移動中だろうとMacを充電することができたので、電化製品の充電切れについて心配することはありませんでした。

 

しかしだからと言って、絶対になければいけない!と言えるほどに頻繁に出番があるかと言えば・・・そうでもない。

 

Mac BookAirのバッテリーの持ちはいい、宿に泊まれば確実に充電はできるし、出先であればカフェに行って充電もできる。

 

もちろんキャンプなどに行けば、数日充電できないことはありますが、そんなところで充電が無くなって困るほど作業する事と自体、稀ですからね。

 

人間予想以上に不便には慣れるもの。大概の国は日本より不便だ、という事は行く前から分かっていることなのだから、その点をさえ割り切ってしまえば、あとは意外にもなんとかなる。 

 

必要な物がわかったからこそ買いたいものもある

 

とはいえ省スペースにする方法や荷物を減らす方法を覚えたからこそ、さらに荷物を効率良くまとめるためのバックパックが欲しくなりますし、自分に今どんなものが必要なのか、と言うことが見えるようになった今だこそ、欲しくなるカメラ用品などもあります。

 

これからも続く旅同様に、自分と買い物、荷物の付き合い方も減ったり増えたりを繰り返しながら、これからも続いていくのでしょう。

 

 

 

 

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