チェンマイで格安ホステルに泊まってみたら案外快適だった
僕はホステルが好きだ。
と言っても旅に出るまで、日本で仕事をしていた頃はホテル以外に泊まったことがなかった。
と言うよりは、それ以外の選択肢を知らなかったというのが正しい。
しかし今と成ってはそうしたホテルで過ごした時間というのが、少し物足りなく感じるようになった。同じ目的を持った旅人が集まり、知識や経験を共有する事ができるバッパーやホステルに比べホステルは静か過ぎると感じてしまう事があるからだ。
ただそんな自分でも挑戦したことのなかった場所がある。
いわゆる格安ホステルと言われる、一晩日本円で500円を下回る宿だ。
確かに安いというのはわかる。しかしイメージとしてこうした格安ホテルは薄汚く、ヒッピーみたいな人や、主のような人が居座っているようなイメージがあってどうしても入りにくい。
しかし実際はどうなのかが気になって、今回そのうちの一つに宿泊してみることにした。
今回宿泊したのはチャンマイにあるマッピングホステル。
価格はエアコン付きのドミトリーで200バーツ。エアコンなしのドミトリーならば118バーツと十分に安いが、なんと最安値であるバンガローはなんと100バーツ。10月11日のレートで言えば、なんと300円以下なのだから驚きだ。
100バーツのお部屋はこちら!
・・・お部屋というか壁すらなくて、蚊帳とカーテンで仕切りになっているだけだが、暑いタイだから気にならない。
どのみちタイの路上で寝るのは、人や野犬のせいでリスクが高すぎる。これで100バーツならば十分事足りる。
ただ冬の季節だとどうだろう。
チェンマイだし、ついてくる掛け布団だけだと少し寒そうな気はする。
格安と言うと、不潔なことが多く気になるトイレも高級な部屋がある関係上か、綺麗で十分に許容範囲レベル。
食事をとったりスペースも十分にあるし
川を眺めながらゆったりできるリラックススペースも広々している。
電源もいっぱいあるから、電化製品の充電しながら作業に打ち込むのも悪くない。
市内にもそれなりに行きやすいわりに静かな環境で作業にも集中できる。
・・・これは下手に街中のホテルを取るよりも良かったりするのかもしれない。
市街地へは少し北に戻ったところにある橋を渡って、西がわに進む。
多くの店が立ち並ぶナイトバザールは徒歩圏内だ。
せっかく宿を節約したのだから、食事も少し抑えめにしてみようと、夕食には夕チェンマイカレーを選んだ。これは60バーツ程度だったが、麺類などは40バーツのものや、それ以下のものも多い。
結局この日使ったのは
- 宿代100バーツ
- 朝食40バーツ
- 昼食40バーツ
- 夕食60バーツ
- おやつ(鳥の唐揚げ)25バーツ
- おやつ(菓子パン)20バーツ
- 水代14バーツ
の計299バーツだった。
料理などは屋台を探せばまだ安いものはあるだろうし、菓子パンなど節約できたものはある。それでもおよそ300バーツ(900円)ほどで生活費のすべてを賄えていられるというのはなかなかすごい。
やはり相当に物価の違いがあると実感をする。
もちろんバンコクの格安ホステルなどには、こうした接鼻もなく、自分が想像したようなタイの雰囲気が繰り広げられているのかもしれない。
いずれにしろ今回学べたのは、格安ホステルにもいいところも場所もあれば、中級でも格安並みのサービスしか受けられないところもある。
今回の格安ホステルへの挑戦は、自分の思い込みを解消してくれるのに十分に役に立った。
東南アジアはとにかく安いから財布の紐も緩みがち。しかしこうした格安宿も視野に入れてみることで滞在可能期間はぐっと引き伸ばせるのだろう。