ラオス。観光旅行でヴィエンチャンに行く前に知っておきたいこと
ラオス。
東南アジアの内陸に位置するこの国の名前を、日本で耳にする機会は少ないと思います。
ラオスはアクセスの不便さもあり、日本人の旅行先としてはどうも敬遠されがちで地味〜な印象。でも旅好きなバックパッカーたちの間では、古き良きアジアを楽しめる秘境として絶大な人気を誇っている国でもありました。
そんなラオスですが、ようやくエアアジアの乗り入れが始まったみたい。
ラオスはこれまで運賃の高いラオス航空がメインだったこともあって、航空券がずいぶん高かったのがネックでした。そのためLCC*1の乗り入れは朗報。これでどんどん価格競争が始まってくれれば、航空件も安くなってますますラオスが身近になってくるはず!
さて、そんな人たちん玄関口になることが多いヴィエンチャンだけど、公共交通機関が発展していないこともあって、どうも旅なれない人には不親切に感じることも多い。
ということで今回はヴィエンチャンに観光旅行に訪れる人のためのアドバイスをまとめてみた。
(タイラオス国境に設置されている謎の自動改札機。通行料は2バーツ)
ビザは必要か
さて最初に気になるのはビザのことだろうと思う。
ラオスに関しては今のところそれほど心配する必要はありません。
15日までの期間であれば日本人はビザを所得する必要はありませんし、15日以上滞在したい場合でも、到着時に国境か空港でアライバルビザを申請できるからです。
アライバルビザで入国しておけば、ビザの延長はできるけど、ビザなしで入国してしまうと15日以内には一旦国外に出ないといけないません。なので滞在期間がどうなるかはっきりわからないという人は、パスポートサイズの写真と、申請料金の30アメリカドルを準備してた方がいいですね。
ヴィエンチャンへのアクセス
さてヴィエンチャンに行く方法は、大雑把に分けて二つ。一つは飛行機で直接ヴィエンチャンに行く方法。もう一つはタイの町、ウドンターニー、もしくはノンカーイからバスで入国する方法です。
日本からの直行便はエアアジアが大体2万5千円程度から見つかるようになってます。基本的にはクアラルンプール経由で、ヴィエンチャンだけでなく、世界遺産の町ルアンパパーン行きの飛行機もあります。日によってはそっちの方が安いこともあるので、そちらの方も要チェック。というか個人的な好みで言えば、日程が限られててどちらかしか行けないならルアンパパーンに絞ります。まぁ、この辺はお好みで。
ちなみにエアアジアは毎日飛んでいません。それ以外の日は運賃の倍近いラオス航空になってしまうので、日程は余裕を持って建てた方がいいですね。
タイから入国する場合
すでにバンコクなどにいる人の場合、バンコク、ヴィエンチャン行きは
5000〜6000円程度。
飛行機は使いつつも安く行きたいという場合は、タイ北部の町ウドンターニーまで飛行機で行き、バスターミナルからでている80バーツ(240円)のバスに乗り換えるのが安い。だいたい直行便の3分の1くらいの値段でいけます。
バンコクから高速バスを乗り継いで行くのと500円くらいしか変わらないので、速さと快適さを考えると悪くない選択肢だと思います。
陸路で行くにはどうするか
バックパッカーなどで陸路縛りがある人はバスか、電車。バスはバンコクからウドンターニーもしくはノンカーイまでが500〜600バーツ。チェンマイからだと600〜700バーツで、そこから80バーツのバスに乗り換えます。
ノンカーイの方が国境に近いんですが、なぜかウドンターニー発ヴィエンチャン行きのバスの本数の方が、ノンカーイ発ヴィエンチャン行きのバスより多いみたいなので、とりあえずウドンターニーを目指しておけば問題なさそう。
三等列車を使えば格安
ちなみに最安の方法は電車で、バンコクから国境の町ノンカーイまで三等列車で行けば213バーツ*2と、バス代と合わせて合計300バーツ以下(900円以下)で行くこともできます。とにかく予算を抑えたい節約家や学生さんはこっちかな。
ラオスの物価は?
ラオスの物価はタイなどと比べて、若干高いです。体感で言えば、屋台で食事した場合にタイの1、5倍ほど支払わなければいけない感じになります。(例:タイ飲料水1リットルボトル一本14バーツ、ラオス水一本5000キップ(22バーツ))
しかし衛生上の懸念からか、タイでは屋台でも平気というような人がラオスでは屋台では食事できない!なんて言うのも聞いたことがあります。
その場合、ちょっとお高めのレストランに行かなければいけなくなるので、食費などはかさんでくるでしょう。
宿泊エリアについて
ヴィエンチャンの町、町のサイズは大きめではあるけれど、観光客が行けるようなエリアは中心部に集中している。
観光地へのアクセスや、交通の便を考えると、赤丸をつけたあたりで宿を取るのをお勧めします。
ラオスの交通事情
ラオスは日本やタイと逆で右側通行です。
ラオスはゆっくりした人が多いのか、車が速度オーバーすることも珍しく、信号無視などもほとんどありません。
時々信号が壊れて明かりがつかなくなっているのを除けば、比較的安全に過ごせるはず。
ぼったくりについて
町なかでは、ぼったくりはそれほどない印象(たまに観光客用の二重価格はある)のラオスですが、トゥクトゥク*3だけは別。
空港やバスターミナルで、到着したばかりの人を待ち構えているドライバーは、かなりふっかけてきます。例えば空港から町の中心街まではせいぜい40000キップ(600円くらい)程度なんですが、下手すると300000キップ(4000円以上)ふっかけてくることもあります。
またバスターミナル周辺のトゥクトゥクドライバーも評判が悪いので、しつこくつきまとってくるタイプのドライバーは避けた方がいいかもしれません。
犯罪について
おっとりとしたラオス人の特性からか。ヴィエンチャンの治安はいい方です。
カンボジアなどではよくターゲットにされる日本人のスマホですが、友人がスマホをレストランに置き忘れたところ。店員さんがわざわざ追いかけて届けてくれたこともありました。
ただヴィエンチャン南部の国境地帯は若干治安が悪いと言われていますし、ナイフを使った強盗などが怒らないわけではありません。
ラオス人は運転もゆっくりでおっとりした性格の人が多いとはいえ、金銭的な面で見れば所得が少ない人が多いので、剝き身で財布を持ち歩いたり、財布の中を見せびら貸すような行為はしない方が無難です。
まとめ
ラオスにのんびりとした国民の性格のためか、他の東南アジアの国と比較しても滞在中は安全に過ごせる国です。
ヴィエンチャンもそんな国の首都ということもあり、たくさんのカフェやわずか50円で飲めるビールなどもあり、リラックスするにはかなりオススメ。街の立地から、首都でありながら他の街より物価が高いということもありません。
反面、観光したいという場合にはあまり見どころは少なく、1日もあればかなり見尽くせてしまいます。
ラオス自体はタイより少し高い物価なものの、やはり安く滞在できて、手付かずの自然が堪能できる素晴らしい国です。北部のルアンパパーンに行くならば直接行くという方法もありますし、南部に行くならヴィエンチャンに行く方が得策。
多くの人がラオスを訪れ、素晴らしい時間を過ごす力になれば幸いです。